冬になると気になるのが唇の乾燥です。リップクリームを塗ってもすぐにカサカサしたり、皮がむけてピリピリしたりすることはありませんか。人と話すときや写真に写るとき、唇の状態は意外と印象を左右しますよね。
唇が荒れる原因はひとつではなく、日々のちょっとした習慣や体調の変化が重なっていることが多いといわれています。原因の見当がつくと対策も選びやすくなりますし、自分の唇に合った保湿リップを選べば、日ごとのコンディションが整いやすくなるかもしれません。ここでは唇が荒れる原因別のケアから、保湿リップの選び方までを整理して紹介します。
唇はなぜ荒れやすいのか
唇は顔の中でも特にデリケートなパーツだといわれています。頬などの皮膚と比べて角層(皮膚の一番外側の層)が薄く、外からの刺激をダイレクトに受けやすいためです。
さらに唇には皮脂腺がほとんどなく、自前の皮脂で表面を守る力が弱いとされています。汗腺も少ないため水分を保ちにくく、メラニンも少ないので紫外線の影響も受けやすいパーツです。つまり構造的に、乾燥や刺激に弱い場所だと理解しておくと、日々のケアの意味が見えてきます。
1. 空気やエアコンによる乾燥
空気が乾く季節は、唇の水分も奪われやすくなります。特に冬場は暖房の効いた室内で過ごす時間が長く、湿度が下がりがちです。
前述のとおり唇は皮脂で表面を守る力が弱いため、外気の乾燥をそのまま受けやすいといわれています。エアコンの風が直接当たる場所にいると、さらに水分が蒸発しやすくなるので置き場所にも気を配りたいところです。
意外に思われるかもしれませんが、夏の冷房も唇を乾かす要因になります。冷房による乾燥は冬より自覚しにくいため、気づかないうちに唇の水分が奪われていることもあります。目もとなど他のパーツも同様に乾きやすいので、気になる方はまぶたの乾燥ケアもあわせて見直してみてください。
2. 唇をなめる癖や摩擦
唇が乾くと、つい舌でなめてしまう人は多いのではないでしょうか。これは逆効果になりやすい行動です。唾液が蒸発するときに唇の水分まで一緒に持っていかれるため、かえって乾きが進みやすくなります。
無意識に唇をなめたり触ったりする癖がある人は要注意です。唾液には消化酵素が含まれており、薄い唇の皮膚には刺激が強すぎることもあるといわれています。
マスクによる擦れも見逃せません。特に不織布マスクは繊維が硬めなので、長時間つけていると摩擦で荒れやすくなることがあります。食後にナプキンで唇をゴシゴシ拭くのも負担になりやすいので、押さえるようにやさしくオフするのがおすすめです。
3. 紫外線によるダメージ
顔には日焼け止めを塗っても、唇のUVケアは忘れがちです。けれども唇も肌と同じように紫外線の影響を受けています。
紫外線を浴びると唇の角層がダメージを受け、バリア機能が低下しやすくなるといわれています。すると水分を抱え込む力が弱まり、乾燥を感じやすくなります。
紫外線は夏だけでなく冬にも降り注いでいます。雪の日は地面からの照り返しで強くなることもあるため、一年を通じたUV対策を意識したいところです。SPF表示のあるリップクリームを使うだけでも、日々の負担のかかり方は変わってきます。
4. ビタミン不足や栄養バランスの乱れ
食生活が偏ると、その影響が唇に出てくることがあります。特にビタミンB群が不足すると、口内炎や唇の荒れが起こりやすくなることが知られています。
ビタミンB2は皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあるとされ、不足すると唇がガサつきやすくなったり、口角が切れやすくなったりするといわれています。
忙しくてコンビニ食やファストフードが続くと、どうしても栄養が偏りがちです。野菜や果物を意識して取り入れたいところです。極端な食事制限も必要な栄養素が不足しやすく、唇のコンディションに影響することがあるため、バランスの良い食事を心がけましょう。
5. マスクの着脱による刺激
マスクをつけたり外したりするときの摩擦も、唇には負担になりやすいといわれています。
マスクの中は呼吸による湿気がこもり、一見うるおっているように感じます。ところがマスクを外すと湿気が一気に蒸発し、そのときに唇の水分まで奪われてしまうことがあります。
不織布マスクの繊維が肌に合わず、口まわり全体がかぶれてしまう人もいます。唇だけでなく口周りが荒れやすい場合は、布マスクやシルク素材など、肌当たりのやさしい素材に見直してみるのもひとつの方法です。
6. ストレスや体調のゆらぎ
疲れがたまっているときや体調がすぐれないとき、唇が荒れやすくなることがあります。コンディションが落ちると肌のバリア機能もゆらぎやすくなるためだといわれています。
ストレスが続くと自律神経やホルモンのバランスが乱れ、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)のリズムが乱れることがあるとされています。ターンオーバーの仕組みについては肌のターンオーバーの解説記事もあわせて参考にしてみてください。
睡眠不足も唇のコンディションに影響します。寝ている間に肌は整えられていくといわれるため、睡眠時間が足りないと回復が追いつきにくくなります。外側の保湿だけでなく、体調を整えることも唇ケアの一部だと考えてみてください。
唇の荒れを長引かせやすいNG習慣
何気ない行動が、唇の荒れを長引かせている場合があります。心当たりがあれば、少しずつ見直していきましょう。
1. 無意識に唇を触ってしまう
考えごとをしているときや緊張しているとき、つい唇を触ってしまう癖はありませんか。手には目に見えない汚れや雑菌がついているため、触れるたびに刺激を与えてしまいます。
荒れているときほど気になって触りたくなりますが、そこはぐっと我慢です。触れば触るほど刺激が重なり、コンディションが整いにくくなります。スマホの画面には雑菌が付着していることも多いので、その手で唇を触るのは避けたいところです。
2. 皮をむいたり噛んだりする
唇の皮がむけてくると、つい引っ張ってむきたくなります。けれどもこれは避けたい行動です。無理に皮をむくと健康な部分まで傷つけてしまい、出血や痛みにつながることがあります。
皮がめくれて気になるときは、無理に取らずにリップクリームでやさしく保湿しましょう。しばらくすると自然に取れていくことが多いので、焦らないことが大切です。唇を噛む癖も刺激の原因になるため、気づいたら意識してやめるようにしたいですね。
3. 食後に唇のよごれを放置する
食事の後、口のまわりを拭かずにそのままにしていませんか。食べ物の油分や調味料が唇に残ったままだと、刺激になって荒れやすくなります。
特に辛い物や酸っぱい物、塩分の強い物は唇への刺激が強めです。塩分が唇に残ると水分を奪われやすくなるため、食後はやさしく拭き取り、リップクリームで保護しておくと安心です。
4. 下地なしでいきなり口紅を塗る
口紅には色素や顔料が含まれるため、直接塗ると唇の負担になることがあります。特にマットな質感の口紅は乾きやすいので注意したいところです。
メイク前にはリップクリームやリップバームを下地として塗っておくと、口紅の刺激をやわらげやすくなります。落とすときも強くこすらず、専用のリムーバーでやさしくオフしましょう。
乾燥した唇を整える基本のケア
荒れてしまった唇には、負担をかけないケアを重ねることが大切です。毎日のちょっとした工夫で、コンディションは整いやすくなります。
1. たっぷりの油分で保湿する
唇には皮脂腺がほとんどないため、外から油分を補ってあげる考え方が基本になります。リップクリームは薄く伸ばすだけでなく、油分をしっかり届けるイメージで塗りましょう。
ワセリンは表面に油膜をつくり、水分の蒸発をやわらげるといわれています。荒れが気になるときの保護剤として頼りになる存在です。リップクリームを塗った後にワセリンを重ねると、水分と油分の両方を補いやすくなります。
シアバターやホホバオイルなどの植物性オイルも、唇をやわらかく保つのに役立つとされています。使い心地の好みもあるので、自分の唇に合うものを探してみてください。
2. 縦じわの奥までていねいに塗り込む
リップクリームを横方向に動かして塗っていませんか。唇のしわは縦向きに入っているため、横に塗るとしわの隙間まで届きにくいといわれています。
縦方向に塗ると、しわの奥まで保湿成分が行き渡りやすくなります。唇は皮膚が薄いので、力を入れず指の腹でトントンとなじませるのもおすすめです。上唇と下唇を合わせて全体になじませると、塗りムラも防ぎやすくなります。
3. 寝る前の集中ケアを習慣にする
夜、寝ている間は唇も乾きやすい時間帯です。寝る前にリップケアをしておくと、朝の唇のコンディションが整いやすくなります。
リップ美容液を塗ってからワセリンでフタをすると、うるおいを抱え込みやすくなります。週に1〜2回、唇にリップクリームやワセリンをたっぷり塗ってラップで覆う「ラップパック」を5分ほど行うのも、続けやすい集中ケアです。ホットタオルで唇を温めてから行うと、なじみやすくなります。
リップクリームのじょうずな塗り方
せっかくリップクリームを使っていても、塗り方が合っていないと実感が半減してしまうことがあります。基本の塗り方を押さえておきましょう。
1. 横ではなく縦方向に動かす
唇には細かい縦じわがたくさん入っています。表面からは見えにくいですが、乾くとはっきりしてくるパーツです。横向きに動かすとしわの表面にしか届きにくく、時間が経つと乾きを感じやすくなります。縦方向を意識するだけで、うるおいの続き方が変わってきます。
2. 指の腹を使ってやさしく塗る
スティックタイプは便利ですが、力が入りやすいのが難点です。荒れているときは摩擦が刺激になりやすいので、指の腹を使う方法がおすすめです。体温で温まったリップは柔らかくなり、唇になじみやすくなります。バームタイプやジャータイプは指塗りを想定して作られているものが多く、清潔な指や綿棒でトントンとなじませると負担をかけにくくなります。
3. 塗る回数とタイミング
リップクリームは乾きを感じたらこまめに塗り直して構いません。塗り直しやすいタイミングは、朝起きた後・食事の後・外出前・寝る前です。ポーチに入れて持ち歩くと、気づいたときにサッと塗れます。ただし塗り直すたびに強くこすると摩擦になるため、そっと重ねることを意識しましょう。
保湿リップの選び方:3つのポイント
リップクリームは種類が多く、どれを選べばよいか迷いますよね。自分の唇の状態に合ったものを選ぶことが、コンディションを整える近道です。同じく乾きやすい季節の肌全体のケアは秋の肌荒れ対策の記事も参考になります。
1. 配合成分で選ぶ
保湿成分が複数入っているリップクリームは心強い存在です。ヒアルロン酸やセラミド、コラーゲンなど、肌の保湿によく使われる成分は唇のケアにも用いられます。ワセリンやシアバター、ホホバオイルといった油性成分は、水分の蒸発をやわらげるのに役立つとされています。
荒れが気になるときは、抗炎症成分やビタミンなどが配合された医薬部外品・医薬品のリップが選択肢になります。これらは荒れた唇のケアに用いられるもので、成分や使い方は商品の表示や添付文書を確認して選びましょう。香料や着色料が入っていないシンプルな処方は、デリケートな唇にも使いやすい傾向があります。
2. タイプ別の特徴から選ぶ
スティックタイプは持ち運びに便利で、外出先でもサッと塗れます。ただし固めなので、荒れているときは摩擦に注意しましょう。チューブタイプは柔らかく塗りやすく、量の調節もしやすいのが特徴です。
ジャータイプのバームは保護力が高めで、夜の集中ケアに向いています。リキッドタイプやグロスタイプは水分が多めで軽いつけ心地ですが、持続は短めなのでこまめな塗り直しが向いています。使うシーンで使い分けるのもおすすめです。
3. 唇の状態に合わせて選ぶ
軽い乾き程度なら、保湿成分がしっかり入った一般的なリップクリームで十分です。カサついて皮がむけているときは、ワセリンベースのこってりしたタイプが保護力の面で頼りになります。
ひび割れて痛みがあるときは、抗炎症成分などが配合された医薬部外品・医薬品のリップを検討しましょう。それでも気になる状態が続くときは、自己判断で使い続けず皮膚科(医師)に相談してみてください。紫外線が気になる季節は、SPF表示のあるUVカット機能付きリップもおすすめです。
乾燥対策に役立つ保湿成分
リップクリームに含まれる成分によって、使い心地や向いているシーンが変わります。代表的な成分の役割を知っておくと、自分に合ったリップを選びやすくなります。
1. ワセリン:水分の蒸発をやわらげる
ワセリンは肌表面に油分の膜をつくり、水分の蒸発をやわらげるといわれています。唇の水分が逃げないようにフタをするイメージです。保護作用もあるため、刺激のある食べ物が唇に触れても、あらかじめコーティングしておくと当たりがやわらぎやすくなります。
ワセリン自体は荒れをケアする薬効成分ではなく、あくまで保護剤です。荒れが気になるときは、薬用成分が配合されたアイテムと組み合わせる使い方が向いています。純度の高い白色ワセリンは刺激が少なめで、手に入れやすいのも利点です。
2. シアバター:やわらかく保つ
シアバターはシアの木の実から採れる天然の油脂です。常温では固めですが、体温で溶けて唇になじんでいきます。うるおいを抱えつつ肌をやわらかく保つ働きがあるとされ、ゴワつきが気になる唇にも向いています。ビタミンEなどの成分も含まれ、少量でよく伸びるためコスパの面でも使いやすい成分です。
3. ホホバ油とスクワラン:なじみが良い
ホホバオイルは人の皮脂に近い構造をしているといわれ、肌なじみがとても良いのが特徴です。べたつきにくいのにしっとり感が続きます。スクワランも同じくなじみに優れた成分で、軽いテクスチャーながらうるおいを保ちやすいと人気があります。どちらも酸化しにくい性質を持つため、品質が安定しやすい点も魅力です。
4. 薬用成分:荒れた唇のケアに用いられる
医薬部外品や医薬品のリップクリームには、荒れた唇のケアを目的とした薬用成分が配合されているものがあります。単なる乾燥ではなく炎症が気になるときの選択肢になります。
グリチルレチン酸やアラントインといった抗炎症成分は、赤みや腫れが気になる唇のケアに用いられます。ビタミンE誘導体は血行に働きかけるとされ、コンディションの立て直しをサポートする成分として配合されることがあります。ビタミンB2・B6が配合されたものもあり、栄養バランスの乱れが気になるときは、内側と外側の両面からビタミンを意識するとよいでしょう。使用にあたっては商品の表示や添付文書を確認してください。
唇の荒れを防ぐ毎日の習慣
リップクリームだけに頼らず、生活そのものを見直すことも大切です。ちょっとした工夫で、唇が荒れにくい環境を整えられます。
1. 部屋の湿度を保つ
暖房やエアコンを使う季節は、室内が驚くほど乾燥しています。加湿器で湿度を50〜60%ほどに保つと、唇の乾きも防ぎやすくなります。加湿器がなければ、濡れタオルを干したり洗濯物を室内干ししたりするだけでも役立ちます。朝起きたときに唇がカサつく人は、寝室が乾きすぎている可能性があるので、寝室の湿度は特に意識したいところです。
2. 水分補給をこまめにする
体の中の水分が不足すると、唇も乾きやすくなります。のどが渇く前に、こまめに水分をとる習慣をつけましょう。1日に1.5〜2リットルを目安に、少しずつ何度も飲むのがポイントです。コーヒーやお茶は利尿作用があるため、水や白湯をメインにするとよいでしょう。冬は水分摂取量が減りがちなので、意識して飲むことが唇にも肌全体にもつながります。
3. 紫外線対策を忘れない
顔に日焼け止めを塗るときは、唇のUV対策も忘れないようにしましょう。UVカット機能のあるリップクリームが手軽です。日常使いならSPF15〜30程度で十分とされ、数値が高すぎると唇の負担になることもあります。帽子やマスクで物理的に日ざしを防ぐのも効果的です。曇りの日も紫外線は降り注いでいるので、毎日のUV対策を習慣にしたいですね。
唇のコンディションを支える栄養素と食べ物
外側からのケアと同じくらい、内側からの栄養補給も大切です。食べ物で体の中から唇のコンディションを支えていきましょう。
1. ビタミンB2を含む食品
ビタミンB2は皮膚や粘膜を健康に保つために欠かせない栄養素とされ、不足すると口内炎や口角炎、唇の荒れが起こりやすくなるといわれています。レバー(鶏・豚・牛)に豊富で、ヨーグルトや牛乳、チーズなどの乳製品、納豆や卵にも含まれています。朝食に納豆と卵を加えるだけでも取り入れやすくなります。
2. ビタミンB6を含む食品
ビタミンB6もB2と同様に皮膚の健康を支える働きがあるとされ、タンパク質の代謝にも関わっています。マグロやカツオ、サバなどの青魚に多く、鶏のささみや豚肉にも含まれます。バナナやアボカドにも含まれるので、果物やおやつとして取り入れるのもよい方法です。週に2〜3回は魚を食べることを意識してみてください。
3. ビタミンCを含む食品
ビタミンCはコラーゲンの生成を助けるとされ、唇をふっくら保つのを支えます。抗酸化作用もあるといわれ、紫外線を浴びた後のコンディションにも役立ちます。柑橘類やイチゴ、キウイ、パプリカやブロッコリーなどに豊富です。加熱で減りやすいため、生で食べられるものは生で取り入れましょう。体にためておけない栄養素なので、毎日コンスタントにとることが大切です。
4. バランスの良い食事が土台になる
特定の栄養素だけをとっても、体はうまく働いてくれません。いろいろな食品をバランスよく食べることが土台になります。主食・主菜・副菜をそろえた食事を心がけ、コンビニ食が続くときはサラダや果物をプラスするだけでも違ってきます。無理な食事制限は健康全体に影響するため、適度な量をバランスよく食べることが、うるおう唇への近道です。
症状別の集中ケア
唇の荒れ方によって、向いているケアは変わります。自分の状態に合わせてケアを選びましょう。
1. カサついて皮がむけるとき
乾燥で皮がむけているときは、まず保湿が最優先です。リップクリームやリップバームをたっぷり塗り、水分と油分を補いましょう。皮がめくれていても、無理にむくのは避けてください。夜にワセリンをたっぷり塗ってラップパックをすると、翌朝には皮がふやけてやさしくオフしやすくなります。日中もこまめに塗り直し、乾かさないことが予防につながります。
2. ひび割れて痛むとき
ひび割れがあるときは、炎症が起きている場合があります。抗炎症成分などが配合された医薬部外品・医薬品のリップを選ぶとよいでしょう。ワセリンで保護しておくと、食事や会話のときの刺激をやわらげやすくなります。辛い物・酸っぱい物・塩分の強い物はしみやすいので控えめに。痛みが強い間は口紅などのメイクも控えめにし、必要なときはリップクリームを下地にしっかり塗ってからにしましょう。
3. 繰り返し荒れてしまうとき
何度も荒れを繰り返す場合は、生活習慣や体調に背景があるかもしれません。睡眠不足やストレス、栄養不足を見直してみてください。唇をなめる・触る癖がないか、自分の行動を観察するのも大切です。使っているリップクリームの香料や添加物が刺激になっていることもあるため、シンプルな処方に変えてみるのもひとつです。それでも気になる状態が続くときは、早めに皮膚科(医師)に相談することをおすすめします。皮脂やブツブツなど他の肌悩みが重なる場合は毛穴のブツブツケアの記事もあわせてどうぞ。
皮膚科に相談したほうがよい唇の症状
多くの唇荒れはセルフケアで落ち着いていきますが、中には医療機関での対応が向いているケースもあります。次のような症状があるときは、早めに皮膚科(医師)に相談しましょう。自己判断で市販薬を使い続けず、専門家の判断をあおぐことが安心につながります。
1. 保湿を続けても状態が変わらない
2週間ほどていねいにケアを続けても状態が変わらない場合は、単なる乾燥ではない可能性があります。口唇炎や口角炎といった皮膚トラブルのほか、カンジダなどの真菌やヘルペスウイルスの感染、リップクリームや歯磨き粉などの成分による接触皮膚炎が背景にあることもあるといわれています。原因の見きわめには専門的な診察が向いているため、放置せず相談してみてください。
2. 出血や腫れ、水ぶくれがある
ひび割れからの出血が続く場合や、唇が腫れている場合は早めの相談が向いています。水ぶくれができているときはヘルペスウイルスの感染が疑われることがあり、人にうつる可能性も指摘されています。新しい化粧品や食べ物を試した後に一部が極端に腫れた場合は、アレルギー反応の可能性もあるため注意しましょう。
3. 口角が切れた状態が続く
口角が切れた状態が続くときは、口角炎の可能性があるといわれています。ビタミンB群の不足やカンジダ菌の感染が背景にあることが多いとされ、口を開けるたびに痛んだり食事がしづらかったりする場合は、早めに相談したほうが安心です。繰り返す場合は全身の状態が関係していることもあるため、気になる症状があれば遠慮なく皮膚科(医師)に相談してみてください。
まとめ
唇の荒れは乾燥だけでなく、日常の小さな習慣や体調のゆらぎが積み重なって起こることが多いといわれています。唇は角層が薄く皮脂腺も少ないデリケートなパーツなので、なめる癖や摩擦、紫外線、栄養バランスなど、原因の見当をつけて対策することが大切です。リップクリームは縦方向に塗る、寝る前の集中ケアを習慣にするといった工夫で、日々のコンディションは整いやすくなります。
保湿リップを選ぶときは、配合成分や自分の唇の状態に合わせましょう。ワセリンやシアバター、ホホバオイルなど、成分ごとに向いているシーンが異なります。外側のケアだけでなく、ビタミンB群やビタミンCを含む食品を意識することも、内側から唇を支える方法です。セルフケアで状態が変わらないときや、出血・腫れ・水ぶくれがあるときは、自己判断で市販薬を使い続けず、早めに皮膚科(医師)に相談することをおすすめします。


